3 月からの休校から 2 か月、新たな学年が始まって1 か月。 皆さん 、毎日どのように過ごしていますか?

新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、今年度は4 月の初めから今日まで休校状態が続いています。これは、皆さん自身とご家族を含めた周りの人々を感染から守るためであると同時に、感染者の 急増 によって生じる医療崩壊を防ぐためでもあります。家から出ずに過ごすことは、有り余るエネルギーを持つ皆さん方にとっては大変辛く苦しいことだと思いますが、もうしばらく我慢してください。

中高等部の生徒の皆さんには、4 月 10 日と 17 日の 2 回に分けて 3 週間分の自宅学習課題を郵送し ましたが、 全部やり終えましたか?これまでは毎日学校に通 うということで、朝早く起き、夜も決まった時間になれば眠るという生活のリズムができていたと思います。外的な拘束がないと、自分自身で生活のリズムを作り守っていくのはなかなか難しいと実感した人も多いのではないかと思います。

学校では、5 月7日からの登校再開(時差登校・短縮授業)に向けて、教室環境の整備、手洗い場の増設など、受け入れ準備を行ってきました 。しかし、首都圏における感染症拡大の状況を踏まえると、5月7日からの登校再開は困難であることから、4月30日にお知らせしたとおり、児童・ 生徒の登校を5 月31 日まで引き 続き停止 するとともに、5 月11 日から Google ClassroomとZoom を使った遠隔授業を開始することにしました 。5月7日から9日はその準備期間とします。

これまで学校の教室で行われてきた授業やホームルームとは随分異なったものになりますが 、カッコつきの「 学校 」を再開します。このような形の授業やホームルームは教員にとっても初めての経験ですので試行錯誤の連続になります。みなさんと一緒に有意義な「 学校 」生活を作り出していきたいと思います。

5月11日からの「 学校 」では、みなさんの生活をがんじがらめにするつもりはありません。パソコンやタブレットやスマホの前に長時間 にわたって張り付くことは、心身ともに成長過程にある皆さんにとって決して望ましいことではなく、また各家庭の情報端末や通信環境などにも制限があることを考慮し、常時回線をつなげての「学校」とはしないことにしました。そもそも、小学校から大学まで、日本の全ての学校が常時回線をつなげてリアルタイムの「学校」を始めたら、国内のネット回線は完全にパンクしてしまい、社会全体に甚大な影響をもたらします。

ホームルームの時間、日々の課題、週ごとの課題を自分自身でしっかりと確認した上で 、自分で自分の時間をコントロールする。皆さん方にはそれができるはずです。自分で自分の時間をコントロールする力をこの機会にぜひ身につけてください。そのためにも、これまで過ごしてきた1か月をしっかりと振り返り、これからの1か月をどう過ごしていくかあらためて考えてください。

6月1日からは学校での授業、ホームルームを再開する予定です。しかし、時差登校・短縮授業となりますので、学校のない日、学校のない時間が生まれます。そうすると6月1日以降も「学校」は相変わらず続くことになります。どのくらいの割合になるかまだ分かりませんが、当分の間は学校と「学校」が互いに補いながら全体としての学びの場を形づくっていくことになるでしょう。

5月11日から始まる「学校」をぜひ楽しんでもらいたいと思います。先生も含め誰もが未経験の新しい「学校」。わくわくしませんか。私は月に一度の全校朝礼で皆さん全員の顔を見ながら数分間の話をするのを毎回楽しみにしています。今は学校で全校朝礼を行うことができませんので、この文章を新しい「学校」の最初の全校朝礼として皆さんにお届けし、「学校」の始業のチャイムとします。

1か月後に後に学校でお会いしましょう。

(2020年5月7日)